米農家さんの冬仕事~来シーズンの準備~
お米ができるまで
2026/01/28
「お米づくりは春から秋まで」
そんなイメージをお持ちの方も多いかもしれません。
けれど実は、冬の間も米農家さんのお仕事は続いています。
この時期の積み重ねが、翌年のお米の味を大きく左右するのです。
今回は、知られざる冬の米づくりの仕事をご紹介します。
田んぼを休ませ、土を育てる「土づくり」
稲刈りが終わったあとの田んぼは、一見すると静かです。
しかし冬は、土を整える大切な時期でもあります。
・稲わらのすき込み
収穫時に出たわらを土に混ぜ、時間をかけて分解させます。これが天然の肥料となり、土の力を高めてくれます。
・微生物の働きを促す
寒さの中で土を休ませつつ、微生物が働きやすい環境を整え、稲が健やかに育つための土台を作ります。

水路や畦(あぜ)などの整備と農機具の点検
・水路の泥上げ・清掃
春にきれいな水がスムーズに流れるよう、水路に溜まった泥やゴミを取り除きます。
・畦(あぜ)の補修
モグラなどがあけた穴を放置すると、漏水の原因になります。田んぼの水が逃げないよう、畦をしっかり固めて整えます。
・獣害柵の点検・修繕
収獲期に被害を受けないよう、動物の侵入を防ぐ柵を確認します。
・農機具のメンテナンス
数百万~数千万もする機械を長く使うため、冬の間に分解・清掃・点検を行います。繁忙期にトラブルが起きないよう備える、大切な作業です。
次の一年に向けた栽培計画と学び
「どの田んぼで、どの品種を育てるか」
「肥料の配合をどう工夫するか」
一年を振り返りながら、「どうすればもっとおいしいお米になるか」を考え、次のシーズンに向けた準備を進めています。
またこの時期は、勉強会や研修に参加し、最新の栽培技術やほかの農家さんの取り組みを学ぶことも。そうした学びが、翌年のお米づくりに活かされています。

<実は毎年進化している、お米の品種>
お米の品種といえば、「コシヒカリ」「ひとめぼれ」などおなじみの名前を思い浮かべる方が多いかもしれません。
けれど近年は、
・高温に強い品種
・冷めてもおいしさが続く品種
・病気に強く、農薬を抑えられる品種
など、気候や時代に合わせた新品種が次々と開発されています。
農家さんは、こうした新品種の特性や実績も学びながら、「自分の土地に合うか」「本当においしいお米になるか」を見極め、作付けを検討しています。
田んぼが静まり返る冬。
その裏側では、農家さんが次の収穫に向けて黙々と、そして丁寧に準備を進めています。
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